4本抜歯しても案外いけるわよ(4)

「入院2日目」
朝日を浴びたら嘘のように元気になった。日光あざ✌️

経口補水液を2本飲んだらその後は絶飲食だと告げに来た看護師が「それじゃあ点滴用の針を入れますね~!手術用のだからちょっとチクッとします!」と言う。予想していなかったが平静を装って「はーい!」と答えたが、勿論「実は緊張している」状態である。

手術着に着替える時も、針が動くと痛いと思って腕を上手に動かせない!トイレに行くのも髪をくくるのも上手くいかず、針1本に振り回される私。針と短い管が付いている方の手の色が、力を入れすぎてどす黒くなってしまい思わず自撮りした。らぶ☺️

あっという間に手術の時間になってしまい、看護師によって手術前室に誘導される。麻酔科医の説明を受けたら帽子を被って即手術室へ!付添人は病室で待っているんだって。ドラマでよく見るのは手術室前の椅子で祈る場面よね!

手術室に入ったら、患者誤認が無いように数回確認作業が行われる。「間違って腹切られたらどうしよう!」という不安があったが、今時そんなことしたら病院が終わる。

台の上で寝そべると、心電図を図る為のシートというか何かを胸に貼ってもらう…はずだが男性看護師は私が女性だからと躊躇しているようで、多分麻酔科医に注意されていた。かわいそう😢

くっせえ酸素マスクをつけていただき、腕に冷たい液体が入ってくる。眼前のライトがぼやけ、ムニャッとした瞬間夢を見た。夢は見ないと聞いていたのに、前日寝ていないからか体感2時間の夢を……。こればかりは超気持ちいい。


ほんで急に咳が止まらなくなった。目は開けられないが、数秒してちょっと開いた。単純にドライアイだから。「終わりましたよー!」と言われ、ストレッチャーで病室まで運ばれる。息が上手くできなくて何度も心電図の異常音が鳴った。ピコーンピコーンという音、まさか自分から鳴る日が来るとは思うまい。

病室に戻ったら点滴を付けられ3時間の歩行不可、絶対安静。この時間が1番苦しくて、何度も出ないゲロを吐いた。喉痛い、鼻痛い、気持ち悪い。

麻酔が効いていて口の中は喉まで痺れて不快、舌も動かず「気持ち悪い」と言えない。全身麻酔が抜けきらないからすぐに眠ると思っていたのに、ドライアイでカピカピの目は瞬き以外で閉じることはない。しかも膀胱が破裂しそうで、やむ無く付き添いでトイレに。

全く出ない、膀胱はパンパンなのに尿の出し方を忘れたかのように一滴も出ず、絶対安静の掟を破り力ずくで捻り出す……。その後は、口内の麻酔が切れ始めるまで割と元気。熱は37.4度。

歩行可能と同時に再びトイレに行ったら排尿方法を思い出した。人類は学び、思い出す生き物だね。

唇の感覚が無いから水を飲んだらジャンジャンこぼれた。点滴で栄養と水分が補給されていたからか、飲めなくても喉は渇かない。プリン1杯食べるのに1時間と10分。ぬるいプリンが容器の中でぐちゃぐちゃになった。